INTEGRAL INFINITY : extrastars

【作品について10の質問 - polestars編】

※回答は06/12/29時点のものです。

■1.今回の作品を書いたきっかけを教えてください。
 BL小説サイトを始めるにあたり、もののついでに昔書いた未完結の連載小説の続きを書こう、と思いついたのがきっかけです。十年前は多分、「星と伝説」で南斗六星を知ったのがきっかけ。

■2.タイトルの意味や由来、狙いがあれば教えてください。
 作品内や後書きコメントでも触れていますが、数々の北極星を意味する単語の中で「polestar」は「指針」と言う意味を併せ持っています。選んだのは偶然でしたが。ちなみに十年前に書いたときはスペルを間違えてました。複数形なのは、「北斗イコール北極星であり、自分自身も南極星になりたかった」と言う南斗の想いを反映しているためです。

■3.イメージカラーやイメージソング等、イメージしたもの、テーマ、モチーフがあれば教えてください。
 今回は、自分にしては珍しく作品イメージソングがありませんでした(「Shotgun Killer」がとにもかくにも歌萌え以外の何者ではないのと正反対です)。連載中に拍手コメントで教えていただいたバンプの「プラネタリウム」が何となくエンディングテーマです。

■4.今回の作品で1番書きたかった、伝えたかった部分はどこですか?
 35話の発覚シーンと61〜64話の南斗暴走から告白までの流れ、そして99話で北斗が南斗をフォークダンスに誘うシーンです。特に99話は、あれをエンディングに持ってくるつもりだったほど。

■5.楽しかった、苦労した部分はどこですか?
 楽しかったのは、質問4の回答で挙げたところ。苦労したのはうっかり仕込んでしまった伏線の回収、特に双子座のくだりは大変でした。

■6.ストーリー、画面構成、素材など、こだわった部分があれば教えてください。
 ストーリー的には、とにかく北斗の思考回路の難解さと南斗の後ろ向きな頑固さが表れるようにしていました。また、100話(実際には00話を含むので101話ですが)で終わるよう何度もプロットの見直しを行いました。
 あと拘ったのはタイトル画像。連載中に間に合わなかったのは非常に残念でしたが、サイト入り口と併せて趣味と萌えと自己満足を徹底的に詰め込んでます。

■7.反省点があれば教えてください。
 物語の時間軸そのもの。冬休みを挟んでしまったせいで、幸崎が北斗に真相を語るまでの間が開きすぎてしまい、結果南斗の逃亡期間が物凄く長くなってしまいました。

■8.宜しければ裏話など…(実はこんな展開も考えた、内容にこんな仕掛けがある、など)
 仕掛けとしては、90話を読んだ後に頭から読み直すと北斗が本人無自覚で南斗の友人達に嫉妬しているのが解るように色々入れています。あとは「Shotgun Killer」に関する伏線が山程。
 そして実は……の方。本編では未遂に終わりましたが、最後までされてしまい心が壊れてしまった北斗を狂気に支配された南斗が毎晩のように抱き続け、遂には両親に事が露見してしまうダーク展開も考えました。エロゲで言う純愛ルートと陵辱ルートみたいなものです。選択肢でエッチする方を選んだらバッドエンド、みたいな。
 また、90話で北斗が自分の気持ちを自覚するところで、北斗に言わせるつもりの言葉がありました。
「俺自身を一番見てくれたのは他の誰でもねぇ、南斗だったんだ」
――南斗の陰湿とも言える策略に完全にはまってしまった考え方を、北斗にさせることはどうしても出来ませんでした。北斗が自分を見てくれる相手に弱い事には変わりないのですが……。

■9.続編の予定はありますか?
 現在連載中の「doublestars」「Shotgun Killer」が完結したら、双子が高校二年生か三年生の時の続編を書きたいと考えています。タイトルも「binarystars」(binary = 連星。 double star = 二重星と異なり、互いの引力によって結ばれている)と決まっているのですが、中身はまだ全然……。
 また、樫ヶ谷学院は全寮制男子校と言う設定に(敢えて)したので、こっちを別シリーズで書きたいと思ってます。最初はガリ勉地味眼鏡少年・三星 参(みつぼし しん)を主人公として、いかにもベタな内容の奴を予定してます。

■10.最後に一言お願いします。
 「polestars」をお読み下さり有り難うございます。天宮兄弟に関する設定やエピソードはまだ沢山あるので、また小ネタや続編でお会いできると嬉しいです。

 

番外編/polestarsシリーズ/目次/配布元:BwithAC様(閉鎖されました)