INTEGRAL INFINITY : Shotgun Killer

【作品について10の質問 - Shotgun Killer編】

※回答は連載終了時のものです。

■1.今回の作品を書いたきっかけを教えてください。
 何という事でしょう連載開始から時間経過しすぎて憶えていない……以前からちょくちょく出していた優良ネタに対する萌えが抑えきれなくなった結果、「doublestars」の完結を待たずに見切り発車で連載開始、という流れだったはずです。
 もっと根本的なきっかけと言うならば、或る日職場で発見した1枚のCDが運命を変えたとしか言いようがありません。そのCDのTrack 10を脳内麻薬だだ漏れ状態になるまで聴きまくり歌詞を調べて訳し萌えた事がすべての始まりでした。

■2.タイトルの意味や由来、狙いがあれば教えてください。
 「Shotgun Killer」はLove&Prideの楽曲のタイトル。本編の各Trackや番外編も全てユーロビートから採っています。

■3.イメージカラーやイメージソング等、イメージしたもの、テーマ、モチーフがあれば教えてください。
 問2の回答の通り、全編に渡ってユーロビートに対する萌えや燃えが注ぎ込まれているので、ここでは語りきれない程です。本編各Track名の元ネタは以下の通り。2010年現在全部moraで買えます。良い時代になったもんだ……。

Memories(Norma Sheffield)
Start(De Niro)
King and Queen(King&Queen)
Don't Stand so Close(Dr. Love)
Help Me(Mela)
Like A Virgin(Virginelle)
Sound Of My Heart(Dave Hammond)
Shake My Hand(Virginelle)
Killing My Love(Leslie Parrish)
Shotgun Killer(Love&Pride)/Shotgun Killer(B.C.G.CORE X AKI)

 歌詞の内容に対する萌えが反映されているTrackと、単にタイトルを拝借しただけのTrackに分かれていますが、当然「Shotgun Killer」は前者かつ物語のクライマックスであるTrack 05及び結末であるTrack 09に大きく影響しています。そして物語全体のテーマソング的な位置付けに昇格したのがTrack 07の「Shake My Hand」。菱井の着メロが「Shotgun Killer」なら筆者のは「Shake My Hand」と言ったレベルで大好き。菱井が小野寺の連絡を待つ、手を引かれて小野寺の恋に気付く、と言ったシーンはこの曲に対する萌えから着想しています。また脳内オープニングのテーマでもあったりする。

■4.今回の作品で1番書きたかった、伝えたかった部分はどこですか?
 Track 08ラスト、小野寺に無体を働かれた菱井が翌朝重い身体を引きずって登校しようとするシーンと、Track 09で負けたくないと泣くシーン。それぞれ北斗と小野寺に対する菱井の一途あるいは複雑な想いを象徴しているので。でもTrack 09は正直書きたいシーンの塊。Track 05の初めての夜のシーンも、目次一番上のフレーズをやっと出せたという点では早く書きたかった箇所です。

■5.楽しかった、苦労した部分はどこですか?
 楽しかったのはやはり、Track 05で初めて菱井と小野寺が関係を持つシーンと、Track 09の全て。
 一番苦労したのはやはり菱井のキャラ付けが「polestars」から大きく変わった事に因る、自分の中の初期菱井像との齟齬や仕事上でのリア寺さん襲来によるBL世界からの「醒め」との戦い。ってこれ「部分」じゃないですね。物語が遂に「polestars」の時間軸から外れるTrack 07はやたらめったら書き難かったです。

■6.ストーリー、画面構成、素材など、こだわった部分があれば教えてください。
 殆ど問3の回答と重なりますね……。後は、既に小ネタ等で伏線を張っていたので、本編内のものと併せてTrack 09で判明するようにしました。

■7.反省点があれば教えてください。
 休載の多さと、そのブランク期間(最長一年七ヶ月)。結果的に連載開始から終了まで四年二ヶ月かかってしまいました。
 ユーロビートの着メロ・着うたがいつの間にか増えてるのを見るたび「連載長引かせすぎたな……」と思います。

■8.宜しければ裏話など…(実はこんな展開も考えた、内容にこんな仕掛けがある、など)
 実はTrack 09-09は「jade pebble」シリーズの一つ、つまりセイミズとして考えていたものだったのです。「Shotgun Killer(歌)」の原曲と日本語カバー版との歌詞がまるきり違うという話をする二人、という筋立てで、そこで挙げられる原曲サビの「お前は俺を決して諦めない」と言う意訳が小野寺のキャラ付けと合致した結果、このシーンを物語の最終として菱井編に構成しなおす事になりました。
 なお、原曲の歌詞の内容は正直ファンタジーとしか言いようが無く、ぶっちゃけ日本語カバー版の方が萌え度は高いです。ほんとにもうあのサビの音程改変さえ無ければ……あとあの銃声やめてくれ。作品全体のイメージソースは原曲で菱井の怪我が肩なのもその影響、歌い手(=菱井側)の性格は日本語カバー版・相手(=小野寺側)の性格は原曲がイメージに合う感じです。

■9.続編の予定はありますか?
 優良編としては続編は考えていません。番外編や小ネタはもっと書くかも。

■10.最後に一言お願いします。
 長年に渡りお付き合いくださり本当に有り難うございました。お楽しみ頂けましたら筆者にとってそれ以上の幸いはありません。

 

Shotgun Killer/polestarsシリーズ/目次/配布元:BwithAC様(閉鎖されました)