【Pola Stars(恐らく1996年執筆。綴り間違ってるよママン)】 ※十六歳の自分を尊重して、改行や誤字脱字は無修正です。 小さい頃、オレ、北斗と双子の兄弟の南斗はよくケンカした。原因は、よくありがちな、『どっちが兄か』ってやつ。オレが最後に「北斗七星ってあるけど、南斗にはないだろ? だからオレのが兄ちゃんだ」って言うと、南斗の奴きまってこう言った。「ボク、ぜったい見つけてやるから」 これ聞いた時、心底驚いたね。いつもおとなしい南斗がこんな事言うなんてさ。ビビッたよ。
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「これはおよそ十年前、創作サークルに投稿した同名の小説が原型です。」…polestars0話コメントから抜粋 ――と自分自身も思っていたのですが、なんとそれの更に原型が存在していました。 恐らくはこの短編が連載版の基盤となっていたのでしょう。書き出しが、北斗による南斗との兄争い語りなのは昔も今も変わっていません。 と、言うか、読み返して私の目の方が点になりました。 北斗はやんちゃ坊で、これはまだいいのですが、無邪気な南斗というのは正直信じられません。口調とかからして、昔はどう見ても南斗の方を受と仮定して書いてたっぽいという衝撃の事実。流石に十年間で私の萌え傾向が変わったんだな、とトシを感じさせずには居られません。 内容の方は、現在の冒頭とクライマックスをくっつけて極限まで圧縮した、という感じです。受くさいとはいえ南斗は南斗、その思想の根幹は全く変わっていません。北斗も、今の腸捻転思考からは考えられないぐらい素直です。 |