【四万ヒットリク】
2006.04.25 00:09
「力抜いて、北斗」
「ちょっ……そんな、ゆすんなっ……!」
「でも気持ちいいだろ?」
「そ…だけ、ど……」
作者注:ゆらゆらマッサージ中です。
2006.04.26 19:36
「あー、生き返るー」
「ついでに肩も揉もうか?」
「やだ。お前手つきエロいから」
南斗はめっちゃ不満そうに「上手いって言って欲しいんだけど」と言いながら、いきなり俺の肩に両腕延ばしてきた。
「ひゃっ」
肩の肉掴まれて、思わず声が出る。南斗はそのまま手に微妙に力入れたり抜いたりしてきた。
「あっ……やっ」
「と言うか、北斗の身体が過剰反応しすぎだと思うんだけど」
そ、そりゃ解ってるんだけどさぁっ……! けど揉まれたとこが痛気持ちよくて、何か声出んの止められねぇんだよ。
「なぁっ、肩もみって普通、背後からやらねぇ?」
どうせ押されるなら鎖骨より首の後ろあたりが良いんだけど。
あー……それでも、力入れてがくがくやられるとどーでもよくなる、っていうか……。
「っておいマテコラ」
何で、いつの間に左腕が腰の位置まで下がってんだ。
「やめろってば。ここリビングじゃねぇか!」
「キスだけ」
「母さん達帰ってきたらどうすんだよっ」
南斗の顎を押し戻そうとすっけど、指の付け根とか舐められて結局押し切られてしまう。
ゆるく下唇を銜えられただけで、結局何もかもどうでもよくなっちまうあたり俺ってもう駄目駄目なのかも。
差し入れられた舌は結局、俺の方から絡め取った。
「――はい。おしまい」
キスしてる時間っていつも凄ぇ長く感じるけど、今回はあっさり止められて拍子抜けした。
「え。もう?」
何か物足りない感じで、思わず南斗にそんなことを訊きかえす。
「キスだけ、って言っただろ」
「そりゃそうだけどさぁ……」
「前言撤回?」
南斗はそう言いながら、お得意の完璧な笑顔で俺を見た。
――畜生。
「この場だけは勘弁だからな」
結局、マッサージした意味は無くなりそうだ。
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