【「make me yours ⇔ mine」後日談編】
2006.10.10 07:44
「えぇー、髪の色元に戻しちゃうの?」
「当たり前だろ。やっと応援部から解放されたんだ。俺にとっちゃ染めてんのがデフォだし」
「そんな。あともう一回ぐらい着てほしかったのに」
「は?」
「黒髪に学ランって、中学生のお前を抱いてるみたいで物凄く興ふ――あ、いひゃい、あいひゃひゃひゃひゃひゃ」
「この口か? どうしようもねぇ変態発言を繰り返すのはこの口か? あぁん?」
2006.10.11 07:37
「あー、口の辺りからほっぺた裂けるかと思った」
「俺は是非ともそうしたかったけどな」
「……だって、好きだって自覚したときの北斗が中学生だったんだ。当時叶わなかった事が叶ったみたいで嬉しい、って言うのもあるし」
「ちょっと待て。正直訊きたくねぇけど、お前――そう言うことか!?」
「やだなぁ、先生から全部聞いたんじゃなかったっけ?」
「んな具体的なこたぁぼかされてたに決まってんだろ!」
2006.10.16 08:05
「だからぁ、俺に何か特殊な格好期待するんなら南斗が自分で着た方が早ぇ、っていつも言ってんだろ」
「――お前、それ相当大胆発言なの自覚してる?」
「は?」
「俺が自分を北斗の代わりに見る、って事は……つまり『そういう事』だよ?」
「だぁーっ! い、言うな、それ以上具体的な事は勘弁してくれ!」
「黒髪学ランなら寧ろこの前やっと実げ――」
「もう嫌だこの男! お前もう鏡見んな、禁止!」
「え? じゃあ北斗が色々世話してくれるの?」
「何でそうなんだよ」
「ネクタイ結んでくれたりだとか、新婚さんみたいだよね」
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