INTEGRAL INFINITY : extrastars

【三年次クラス発表編 その3】

2007.04.13 22:58

 授業終了のチャイムが鳴り終わるのも待ちきれずに、北斗は一組の教室を飛び出す。

「菱井ー!」
 そして向かうのは、三組。廊下側の窓から教室内に首を突っ込むと、呼びかけに気付いた菱井が駆け寄ってきた。
「北斗!」
「やっぱお前が同じ教室いねぇと寂しいよ」
「俺もだー!」
 窓枠越しに抱き合おうとする二人を、三組の連中が冷やかす。
「なにやってんだー、この男カップル!」
「授業初日でこれかよ、熱々だな」
 ちげーよボケ、と菱井が笑いながら言い返す。向こうも本気で言っているわけではないのだから。

 

2007.04.25 19:50

「また天宮の奴三組飛んでったぜ」
「ほんと菱井大好きだな、あいつ」
「そりゃ、今でも一年の時一組だった連中の間じゃ語り草だもん、『菱井の百夜通い』。ああまで熱心に口説かれちゃほだされるわな」
「百日は大袈裟すぎだろ」

――ビリビリビリビリッ!!

「「!!?」」

「き、今日は会長の方が機嫌悪そうだぞ」
「レポート用紙をあんな細かく裂いて……なにげに地味な怒り方だな」

 

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 拍手コメントにてリクエストがあったので、その後の様子を書いてみました。菱井の方が一組に来たら南斗は更に荒れてクラスメイト達が怯えそうなので二人は配慮しているつもり。南斗もこれで結構嫉妬を我慢しています。